時間というのは有限なので、自分の人生の時間を何にどう投資するか、というのは常々考えています。時間の ROI (Return on Investment) を考えている、というと安っぽく聞こえるかもしれませんが、まあそういうことです。
時間の投資先としては、給与や自営業による収入という金銭的対価だけではありません。健康も一つの投資先ですし、知識も一つ。人間関係も投資先と捉えることもできるでしょう。
株式投資の世界では複利という基本概念があります。この複利という概念は、面白いことに金銭以外の "投資先" にも適用できる、というのが最近の気づきです。
例えば知識。ある分野に詳しくなると、そのベースとなる考え方やフレームワークを応用して他の分野の知識獲得の速度を上げることができます。
例えば健康。ランニングを始めて体力がついてくると、より活動的に日中を過ごすことができて、ランニング以外のトレーニングやストレッチに割く時間も出てくる。
そういう ROI と複利を追求するのは楽しいのですが、それがゲームになってしまうのは落とし穴の一つでしょう。ROI の向上自体が自己目的化してしまうと、そもそも自分は何をしたかったんだっけ、となってしまいます。働く目的はなんだっけ。ランニングする目的はなんだっけ。勉強する目的はなんだっけ。
株式投資にも人によって目的があるように、時間の投資にも目的があって然るべき。そこがあって初めて、その投資戦略の良し悪しを初めて評価できるのだと思います。