海外でソフトウェアエンジニアをしていると、よくある面談のパターンは以下の通りになる。
各ステップにおける"面談対策"というのはあります。履歴書を書くコツ、技術面談に備える効率的な手法。
ただし、それらはあくまでベースにある技術力やソフトスキルを 「整える」 ようなもの。刀剣を研ぎ、部屋を整理するようなもの。
一番効果的なのは、普段の業務で成果を継続的に出し続ける、それにつきます。
普段からチャレンジをしていれば、自然と成果も増える。また、大きなチャレンジをしていれば、プロジェクトが成功しなくても、失敗の糧が次の学びの肥料になる。
結果として、成果があればあるほど、履歴書に書ける話題が増えます。募集ロールに関係ない学歴やスキル、ボランティア経験で余白を埋めるより、何倍も魅力的な履歴書が書けます。
システムデザインの上流に携わったり、要件が厳しいプロジェクトの設計から実装、テストまで担当していれば、システムデザインインタビューも普段の業務の延長でしょう。担当したサービスの幅が多ければ多いほど、経験から得た引き出しの数も多いでしょう。
普段から時間計算量や空間計算量を意識してコードを書いたりレビューをしていたりすれば、コーディングテストもいくつかの知識をリフレッシュするだけで合格する水準に届くのは難しくないでしょう。
複数クォーターにまたがるプロジェクトをリードし、要件に落とし込んだりステークホルダーマネジメントを経験していたりすると、プロジェクトマネジメント力やリーダーシップ力を見る Behaviour Interview でも話せるネタが多いでしょう。
結局、普段の仕事で何を経験し、その結果として今の自分にどのようなことが成せるのか。それを踏まえた上で、カルチャーがお互いマッチするかを見極めるのが面談の場。そういう捉え方が、一番自然な気もします。