最近、別のチームとの協働プロジェクトに関わっています。私が所属するチームと協働する必要のある相手チーム。全く異なるチーム文化。同じ会社なのに。そんな異なる文化に戸惑いながらも、どうしたら上手くプロジェクトを進めていけるかねー、と言う話を同僚としていた時に、教えてもらったアナロジー。
チームには、Bowling に適したチームと Rowing に適したチームがある。
Bowling とは、まさにあの球を投げてピンを倒すボーリング。チーム全体で「高いスコアを出す」という同じ目的に沿って行動している。一人一人のパフォーマンスはお互い独立している。チーム全体で高いスコアを出すには、何人かのスタープレーヤーがいれば十分であり、必ずしもチームワークが求められるわけでもない。試合を重ねるごとにメンバーは淘汰されていく。
一方の Rowing とは、ヨット競技。チーム全体の成果は、一番遅い漕ぎ手に制約される、そう、ボトルネック。チーム全体の底上げと雰囲気を非常に重視する。自分たちのことを "Home" とか "Family" と表現することもある。人間同士のつながりを重視し、仕事だけではなく、週末の予定やプライベートな事情の共有も好まれる。ついていけないメンバーがドロップアウトすることもあるが、同じボートに乗ることが決まった限り、全員で力を合わせてタイムを競いにいく。
極度に単純化した比喩ですので、現実にそくさない場面も多いでしょう。それでも、私が今まさに経験しているのが、"Bowling チームの一員が、Rowing チームと混じって仕事をする" と言う状況。
具体的には、コミュニケーションスタイルを尊重したり、前提としての意思決定プロセスの違いを意識したりすることで、停滞したプロジェクトにおけるステークホルダーマネジメントをうまくやっていこうぜ、と言う形で話がまとまりました。