気づけば早いもので、2020 年 10 月、コロナウイルスによるロックダウン真っ只中に日本から渡英して、2年半が経過しました。
本当に色々なことがありました。引越しを二回経験し、転職も経験し、移民としての自分たちの権利を守るための議論交渉を何度も経験し、複数の文化圏と思想に触れ、価値観を何度も見直す機会に触れてきました。
ヨーロッパ在住テック業界の人向けのコミュニティの運営を始めたり、Podcast を始めたり、note.com での発信を始めたり、メンター活動も始めたり、新しい挑戦もするようになりました。
日本を離れて連絡を取る頻度が少なくなってしまった友人や親戚、同僚との距離の開きは寂しいですが、新しい人との出会いを通じて、自分を発見していく過程を経験しました。
この先どうなるかは全くわかりません。イギリスに何年も住むことになるかもしれないし、他の国に移住するかもしれない。日本に帰ることもあるかもしれないし、職種だって変えるかもしれない。
不確定要素がたくさんあるんですが、想定外の事態を楽しんでいる自分がいます。大抵のことがあっても、人間はどこでも生きていけるんですね。だんだん自分の限界値が広がっていく感じが、心地よいのかもしれません。
渡英する前は一枚岩だった、欧米という価値観、ヨーロッパという大陸。もう少し時間をかけて、現地に入り込んで、その大きな一枚岩を切り崩し、そこに住む一人一人の人間と地べたの交流を行いたい。価値観の混在と葛藤を経て、理解と共感の礎を築いていきたい。