つい昨日 4 月 19 日に、CPIH ANNUAL RATE の全商品 (ALL ITEM)が更新されたので、経過を見てみました。
年末年始に 9% 超えを記録した指数は、年始に入って上昇トレンドからは脱却し、前の記事を執筆当時より少し高めの 8.9% に落ち着きました。まだまだ高いですね。
The Economist からも記事が出ていました。食料とエネルギーに関しては、まだまだ落ち着きを見せないとのこと。例えば、主にスペインから輸入しているオリーブオイルに関しては 49% の価格高騰とのことです。また、芋類や小麦などの主食を構成する材料に関しても、例えばパンとシリアルは 19.4% の上昇率と、家計を襲っている状況がわかります。
食料のインフレ率は天候などにも左右され変動しやすく、ニュースのタイトルにもなりやすいです。家計を直撃するので消費者の肌感覚にも合っていますし。
そこで、インフレ・コア指数(食料やエネルギーなどの変動の大きな品目を除いた物価指数)に着目していると、3 月に 6.2% を記録しています。これは他のユーロ圏の 5.7% と比べてもそこまで高く無いとのこと。
いずれにせよ、10% を超える食料の価格高騰は消費者にとって家計が火の車にならざるを得ないので、早く落ち着くと良いですね。